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乾癬・掌蹠膿疱症の診療

乾癬の診療

乾癬は「炎症性角化症」という皮膚病の一種です。角質の増殖を伴った皮膚の赤み(紅斑)が多発します。爪の凹凸を伴うこともあります。乾癬にはいくつかの病態があり、最も多いのは皮膚のみに症状がある「尋常性乾癬」です。他に関節に痛みを生じる「関節症性乾癬」、全身が赤くなる「乾癬性紅皮症」や、発熱や皮膚の化膿を伴う「膿疱性乾癬」もみられます。また、乾癬は高脂血症や肥満といった生活習慣病と関連することが知られています。


乾癬の治療方法

乾癬は慢性に経過する皮膚病です。しかし、適切な治療によって症状の悪化を抑えることは可能です。乾癬には、塗り薬や光線を主体とした局所療法、内服薬や注射薬を用いた全身療法があります。当院では患者さんの重症度に応じて最適な治療方法を提案し、症状のコントロールを目指します。


1. 外用療法(塗り薬)

基本となる治療法です。皮膚症状の重症度や部位に合わせたステロイドと活性型ビタミンD(塗り薬)を組み合わせ、皮膚炎を軽快させます。痒みがひどい場合は、抗アレルギー剤(飲み薬)を併用します。


2. 光線療法

太陽光線に含まれる紫外線の一部、ナローバンドUVBという光線は、乾癬の皮膚症状を軽快させます。当院ではナローバンドUVB照射器を使って、光線療法を行っています。


3. ビタミンA誘導体(飲み薬)

皮膚細胞の分化を調節するビタミンA誘導体を内服する治療です。


4. PDE4阻害薬(飲み薬)

近年の研究で、乾癬の病態には皮膚の免疫の機能異常が関与していることがわかってきました。皮膚の免疫を司る免疫細胞の内部では、シグナル伝達機構によって細胞の活性が調節されています。PDE4阻害剤は、シグナル伝達機構を司る分子の一種であるホスホジエステラーゼ4(PDE4)の働きを阻害して免疫細胞の過剰な活動を抑制し、皮膚症状を改善します。


5. 免疫抑制剤(飲み薬)

近年の研究で、乾癬の病態には皮膚の免疫の機能異常が関与していることがわかってきました。皮膚の免疫を司る細胞の一種のヘルパーT細胞は、サイトカインと呼ばれる細胞間情報伝達物質を放出することで免疫を過剰に活性化し、乾癬の皮膚症状を悪化させていると考えられています。免疫抑制剤の一つであるシクロスポリンは、サイトカイン放出を調節する分子の一つであるカルシニューリンを阻害することで免疫の過剰な活動を抑制し、皮膚症状を改善します。


6. 生物学的制剤
(注射薬)

近年の研究で、乾癬の病態には皮膚の免疫の機能異常が関与していることがわかってきました。皮膚の免疫には様々な種類の細胞と、細胞の内外にあるタンパク質が複雑に関連しています。これらの分子のうち、特定の分子の働きが過剰になると、皮膚の免疫が暴走して炎症が発生し、乾癬の症状が悪化することがわかってきました。

生物学的製剤は、乾癬の症状を悪化させる特定のタンパク質の働きを選択的に抑え、皮膚症状や関節症状を改善させる薬です。

生物学的製剤登場以前、乾癬の治療効果の指標は、PASI75(乾癬の皮膚症状の75%改善を達成できる頻度)が主体でした。つまり、多くの治療が症状を1/4に軽くすることが目標として設定されていました。生物学的製剤の登場により、乾癬の治療効果の指標をPASI90またはPASI100(症状を90%〜100%消失させる頻度)にシフトすることができるようになりました。

生物学的製剤の治療開始は、日本皮膚科学会が定める承認施設高松赤十字病院・香川大学医学部附属病院・香川県立中央病院など)で行います。当クリニックでは、治療効果が安定した方を対象に、維持目的の治療を行っています。お気軽にご相談ください。



掌蹠膿疱症の診療

掌蹠膿疱症は「炎症性角化症」という皮膚病の一種です。手足に細菌によらない膿疱(無菌性膿疱)が多発し、慢性に経過します。重症例では、胸や腰の関節炎を合併することがあります。


掌蹠膿疱症は慢性に経過する皮膚病です。しかし、適切な治療によって症状の悪化を抑えることは可能です。掌蹠膿疱症には、塗り薬や光線を主体とした局所療法、内服薬や注射薬を用いた全身療法があります。当院では患者さんの重症度に応じて最適な治療方法を提案し、症状のコントロールを目指します。


1. 外用療法(塗り薬)

最も基本となる治療法です。皮膚症状の重症度や部位に合わせたステロイドと活性型ビタミンDの塗り薬を組み合わせ、皮膚症状を軽快させます。痒みがひどい場合は、抗アレルギー剤の飲み薬を併用します。


2. 光線療法

太陽光線に含まれる紫外線の一部、ナローバンドUVBという光線は、掌蹠膿疱症の皮膚症状に効果があることがわかっています。当院ではナローバンドUVB照射器を使って、光線療法を行っています


3. 生物学的制剤
(注射薬)

近年の研究で、掌蹠膿疱症の病態には皮膚の免疫の機能異常が関与していることがわかってきました。皮膚の免疫には様々な種類の細胞と、細胞の内外にあるタンパク質が複雑に関連しています。これらの分子のうち、特定の分子の働きが過剰になると、皮膚の免疫が暴走して炎症が発生し、掌蹠膿疱症の症状が悪化することがわかってきました。

生物学的製剤は、掌蹠膿疱症の症状を悪化させる特定のタンパク質の働きを選択的に抑え、皮膚症状や関節症状を改善させる薬です。生物が持つ免疫機能と掌蹠膿疱症の分子生物学的研究を統合して生まれた治療です。現在、日本では「グセルクマブ」が保健適応です。掌蹠膿疱症の治療効果判定に使う指標であるPPPASI50(皮膚症状を50%改善させる頻度)は、治療開始16週後に57.4%、52 週後に83.3%です。

生物学的製剤の治療開始は、日本皮膚科学会が定める承認施設高松赤十字病院・香川大学医学部附属病院・香川県立中央病院など)で行います。当クリニックでは、治療効果が安定した方を対象に、維持目的の治療を行っています。お気軽にご相談ください。