男性型脱毛症 (AGA) は、思春期以後に発症する進行型の脱毛症です。
男性ホルモンの一種であるテストステロンは、体内で5α-還元酵素によりジヒドロテストステロン (DHT) に変化します。DHTは毛根細胞の増殖を抑制し、毛の成長期を短縮し、薄毛や脱毛を起こします。
AGA治療薬は飲み薬です。AGA治療薬は、5α-還元酵素の働きを抑えることでDHTを減少させ、毛根細胞の増殖を促進し、毛の成長期を延長し、薄毛や脱毛を改善させます。
5α-還元酵素には1型と2型があります。AGA治療薬にはフィナステリドとデュタステリドの2種類があり、フィナステリドは2型のみ、デュタステリドは1型と2型の両方の働きを阻害します。
当院では、患者さんの頭髪の状態を確認し、最適と思われる治療法をご提案しています。お気軽にご来院ください。
多汗症は、全身または体の一部分に多量の汗をかく状態です。
患者さんによっては、物が持ちにくい、紙が触れないなど生活上の支障が出ることがあります。
多汗症の原因は多岐にわたります。基礎疾患が明らかな場合は、多汗と共に基礎疾患の治療が必要です。
基礎疾患がない場合は、温熱性や精神面の影響を考慮しつつ、多汗の治療を行います。
治療の第一選択は、塩化アルミニウムローションです。塩化アルミニウムの成分が角層内の汗管と結合し、発汗の出口を塞ぐという器質的な作用機序が考えられています。
当院では、塩化アルミニウムの水溶液を自家調整しています。お気軽にご相談ください。
しみは、皮膚のメラニン色素が紫外線などの影響で部分的に濃くなった状態です。
しみの治療薬であるハイドロキノンは、メラニンの精製酵素であるチロシナーゼの働きを阻害してメラニン合成を減少させることで、しみを改善させます。
すでにあるメラニン色素は、2~3ヶ月かけて角質とともに排出されるので、効果発現には2~3ヶ月かかります。
当院では、ハイドロキノンをクリーム剤に調合しています。お気軽にお問い合わせください。